割れた窓理論
「割れた窓」理論とは、犯罪学における人間心理をもとにした理論です。(ハーバード大学のジェームス ウィルソン教授が提唱したモデルで犯罪の連鎖を実験をもとに理論化したものです。
1.
ある街角のビルの窓がいつまでも割られたまま修理されないで放置されていると、そのビルは管理されていないと周囲の人間に認識されます。
2.
そしてそのビル落書き等が増えます。そのままにしておくと、
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内部が荒らされます。盗難が発生します。
4.
かつあげ等の軽犯罪が増えます。
5.
市民はそのビルに近づかなくなり、犯罪者が多く集まるようになります。それにより強盗や重犯罪の頻発します。
6.
そこを中心として地域全体が犯罪地帯になっていきます。
1993年からニューヨークのジュリアーニ市長がこの理論に基づく対策をとり、5年間で、殺人を67.5%、強盗を54.2%、婦女暴行を27.4%、それぞれ減らしました。現在警視庁でもこの理論を活かしています。
人間社会では、軽微な犯罪をそのまま見過ごしていれば、エスカーレートします。
窓が割れてたビルを放置しておくだけで、荒廃してゆきます。
プライバシー保護においても同様のことが言えます 。個人情報の持ち出しの事件があった企業は環境として当てはまるところもあるのではないでしょうか。
内部の犯罪を防ぐにはモラールの高い環境を整える重要性があるといえます。